ホームページの全面リニューアルはやるべきか?
「御社のサイト、ほとんど更新されていないようですが、そろそろ新しくリニューアルした方がよくないですか?」
そんな電話がかかってきますよね。
確かに、スマホ対応していないような古いホームページは、修正した方がいいと思います。
言うまでもなく、多くの人がスマホ経由でアクセスしてくるので、B2Bはまだしも、B2Cの場合には、スマホ対応していないと、意味がなくなりつつあります。
さらに、Googleがスマホとパソコンでは検索結果を変えることを発表しています。
今後は、パソコンで検索したら1位になっていても、スマホで検索したら、10位以内には出てこないということも起きます。
そういった目的が明確なら、リニューアルすることも必要です。
しかし・・・
「長年、更新してなかったし・・・」
「なんかデザインが古いし・・・」
「カッコいいのにすればアクセス増えそうだし・・・」
こういう理由だと、大きな間違いを犯してしまいます。
特に危ないのは、そこそこアクセスがあり、集客や成約につながっているケースです。
こいう場合、大きくリニューアルすれば、もっと飛躍的にお客さんが増えるんじゃないかって思ってしまいます。
小売店でよくある『新装開店セール』のようなものですね。
しかし、そんな方法でお客さんが増えるのであれば、誰も苦労しません。
というか、世の中、『新装開店セール』だらけ、ホームページのリニューアルだらけになってるはずです(笑)。
ホームページを一気に変えるのではなく、まずは、今のアクセス解析をしっかり行って、どこにアクセスが多いのか、どんな経由で申し込みになっているのかをしっかり分析することです。
それを行ってから、仮説を立てて、少しづつ修正します。
一つ修正して、うまく行ったら他のところを修正。
もし、売り上げが上がらないようなら、元に戻して、別のところを修正。
そんな細かな作業を繰り返します。
一気にリニューアルしてしまうと、ひょっとしたらうまくいくかもしれませんが、なぜうまくいったのかは、さっぱりわからなくなります。
そうなると、次回のリニューアルにはノウハウが活かせません。
たまたま、売り上げが上がっただけであって、理由が分からないから再現できないのです。
次に売上が落ちた時には、ただ闇雲にリニューアルするだけでは、費用ばかりが増えていき、売り上げは下がってしまいます。
ものすごく地道な作業を繰り返して、よく言われるPDCAサイクルを回していくのが誰にでもできて、確実に売り上げを伸ばしていく方法なのです。
セミナーなどで成功事例を聞いていると、何か一瞬で売上が倍になるような『魔法』があるかのように思ってしまいます。
しかし、現実は、そんな『魔法』は存在しません。というか、ないからこそ『魔法』に見えるのです。
そりゃ、そうですよね。誰もができることだったら、魔法でもなんでもないですから(笑)。
まずは、全体を見て、一つひとつ、地道に小さな改善を重ねていく。
これ、この前から紹介している経営成功シートの未来経営の動画でも語られています。
2回目の動画の特典である『Webコンサルタントが教える絶対成功するWeb戦略』の中で語られていました。