え? ネット広告の56%は見られていない!?
ディスプレイ広告のインプレッションの56.1%は画面上に表示されない──。米Googleは12月6日(現地時間)、このような調査結果を発表した。
(IT mediaニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/08/news040.html より)
このニュース、ホームページ制作会社とか、ネット広告会社とかが、ネタとして新たなサイトデザインやら広告プランやらを営業してくると思うので、何がどうなのかを理解しておきましょう。
まず、インプレッションを簡単におさらいしておくと、ネット広告の表示回数のこと。
ネット広告を出稿するときにとても重要な数値で、1万回表示されるから、いくらとか、10万回表示されるからいくらとか、そんな広告料をとっているところもありますよね。
でも、その半分以上が、履歴の上では、表示されているけれど、実際は見られていない・・・。そうなると、ちょっと広告料金を考え直さないといけないです。
Googleが、「広告が表示される」ということの定義を、広告が面積50%以上で1秒以上表示されることとしました。
確かに、考えてみれば、広告の半分も見えていないのって、見てないですよね。
こんな見切れ画像じゃ、無視してますよね(笑)
さらに、画像表示の遅いサイトだと、広告がすべて表示される前に、違うページへ。
他にも
・Viewable Impressionが最も多いページの位置はファーストビュー(スクロールせずに表示できる部分。米国では「above the fold」と呼ぶ)の右下(右上ではなく)
・縦長(バーティカル)広告の方が横長(ホリゾンタル)よりViewable。例えばポピュラーな300×250(横×縦)サイズは41.0%のところ、120×240の縦長バナーは55.6%だった
・掲載するWebサイトのジャンルによっても異なる
(IT mediaニュース http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1412/08/news040.html より)
というようなことが、発表されています。
これらのデータを見てみると、デバイスの変化が大きいようです。
今までは、画面の右上が重要な位置とされていましたが、画面の右下が見られやすいってことは、スマホやタブレットを使うことで、スクロールするために、指が画面の右下にいくー>右下を見るということになってきたのではないでしょうか?
マウスで操作している場合は、ブラウザの右側にあるスクロールバーを動かすので、どうしても右上に目線がいっていましたからね。
このように、デバイスの変化によって、目線がいく場所が違ってくるというのは、大きなことです。こういう変化は、見逃さないようにしないと、広告の使い方や、サイトデザインも間違ってしまうでしょうね。
それと・・・
こういうネタで、「Googleが調査した結果なんですよ! この新プランでネット広告を打てば、間違いなし!」なんて営業してくるので、そこも要注意!(笑)