SEO対策に出没するGoogleのパンダって何がどうなってるの?
ちょっと前にペンギンアップデートについて書いたら、「パンダアップデートについても教えて!」って言われたので、それについても書いておきましょう。
とはいえ、難しい理屈は抜きで説明しますので、ご安心を。
まあ、そもそも、ペンギンだのパンダだの、動物が登場するので、知らない人が聞いたら動物園の話でもしてるのか?って思いますが、ある意味、集客(人寄せパンダ?)ってことでは似てるかも(笑)。
ペンギンアップデートを簡単におさらいしておくと、外部リンクを評価するという話でした。
あるホームページが、いろいろなサイトからリンクされている場合、多くの人が支持しているということになるので、基本的には検索結果で上位に上がってきます。
ところが、このことが知れ渡ると、多くのSEO業者がリンクを増やせば順位が上がるってことで、常に何万、何十万というブログを運営し、そこからリンクを貼って順位を上げるのに血眼になっていきました。
その結果、内容などどうでもいいブログからのリンクが増え、ひどいのになると海外のサイトからもリンクされるように。ええ、SEO業者が『ブログ1記事5円』とかで在宅でやってるのです。
「そんな値段でやる人なんて、いるの?」
いますよ! 言葉では、クラウドソーシングとか言ってますが、早い話が激安で人件費を使おうってことで、山のように募集しています。
例えば、ニュースでも時々出てくるランサーズで見てみると、
これ、ほんの一部です。1記事5円で、募集していて、提案のところの数をみても、それをやっている人がいるのですよね。
とあるSEO業者の社長が言ってましたが、
「信じられないかもしれないけど、10円とか20円で毎日ブログの記事を書いてくれる人っているんですよね。とてもじゃないけど、自分にはできやしないし、うちの社員では採算合わない。信じられないよね・・・・」
って、その会社も、そういう人たちを使って何十万というブログを運営してるのですけど・・・。
こんな状況をGoogleは許してるわけもなく、単にリンク数だけで上位にくるというのなら、広告や宣伝のページばかりが上位になってしまいます。
だからこそ、単純にリンクの数だけではない評価をするようになりました。
「あれ? 今回は、パンダの話でしたよね?」
おっと、失礼しました! ペンギンアップデートの話を長くしてしまいました(苦笑)。
では、パンダアップデートは、何をするのでしょうか?
ペンギンが外部のリンクを評価するのに対し、パンダはホームページの内容を評価します。
ページ内の文章をチェックし、どのようなキーワードが多いのか、同じような文章を繰り返していないのか、他のサイトからのコピーがどれぐらいあるのかなどなど・・・。
「内容ったって、そんなのコンピュータだから、簡単なチェックだけでしょ?」
「だから、キーワードを文章の最初の方に散りばめればいいのか・・・・」
「文章を入れ替えれば、コピペなんてわかりゃしないよね」
甘いですねぇ・・・・。今の文書を解析する技術は、ものすごく進歩しています。さらに、内容の評価をするのに、あなた自身もGoogleを手助けしていますからね。
「え? Googleの手助けしてる?」
そうなんですよ。検索結果のリンクをクリックして、内容を見ますよね? で、『なーんだ、たいしたこと書いてないじゃん・・・』ってブラウザの戻るをクリックして、検索結果に戻ります。
このとき、Googleは、クッキーなどを使ってアクセスしてる時間を計測していたり、無料で提供しているGoogleアナリティクスや、ウェブマスターツールなどの情報も合わせてチェックしています。数秒で見なくなっているサイトと、何分もアクセスしてる、さらにそこのリンクから同じサイト内のページを見ているといったことがGoogleには分かるのです。
その結果、そのサイトが有益な情報を提供しているのか、それとも、役に立たないことしか書いていないのかといったことを評価していきます。
ほら、Googleの検索を使えばつかうほど、貢献しているのです。
これ、リアルな店舗でいえば、来店者数や、滞在時間、人の動き、高倍率などを測っているのと同じ。
そして、Googleは、それらの情報を世界で一番多く持っているってことなのですよね。
だからこそ、パンダアップデートのようなことができる。
で、どうすればパンダ対策ができるのか?
答えは、シンプル。滞在時間を長くするようにすればいいだけ。そう、アクセスしてくれたお客様にとって役立つ情報、読みたくなる情報を提供すればいいということなのです。
「なーんだ、そんなことかぁ・・・」
でも、その『そんなこと』が、一番難しいことでもあるのですけどね。
週刊ITトレンドXでもペンギンやパンダのことを語っていますので、ぜひ、聴いてくださいね!
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